犬のあくび

Kくん。

今日は、人を嫌いになった。



次男の友達が、彼を取り巻く環境のせいで、大好きなチームを離れなくてはならなくなった。

事情はある程度聞いている。でも、全てではないのも判っている。



それでも、私は彼の父親が嫌いだ。



第三者である私が、「嫌いだ」だの「好きだ」だのというのはお門違いだという事も判っているし、もし、これをKくんが読んだら、「何もしらないくせに」と私を嫌いになるかもしれない。



それでも、私は彼の父親が許せない。



なぜなら、Kくんが今ある状況に居ざるを負えなくなったのは、多大に父親の影響があるからだ。でも、「それは違う」ともしかしたらKくんは言うかもしれない。



それでも、子の親として、私は彼の父親は間違っていたと思う。



今日、Kくんとチームの別れに立ち会った。
彼は、最初は涙を見せなかった。

チームメイトと会っても、集合写真を撮っても、コーチからプレゼントを渡されても、チームメイトからサインボールを渡されても。
挨拶をし、コーチからの挨拶を受け、チームのみんなと握手をして踵を返した彼の目には涙があった。この涙は、流さなくても良かった涙だったのに。
一体、誰が流させたんだ?

グラウンドを離れようとするKくんに、ピッチの中からチームメイトが声を掛けた。

「K!またな!!」

この言葉は、言わなくても良かった言葉だったのに。
一体、誰が言わせたんだ?



どんな理由にしろ、引き返す機会はあったはず。それなのに、その時に引き返そうとしなかった彼の父親を私は信じない。どんな言葉をKくんに言ったとしても、だ。


子どもは、親の考えや判断に左右される。
雪さえも、小さい頃から「これは黒」と覚えさせられれば、「雪は黒」と言うだろう。それに抵抗するのは大変な事だ。

いつかKくんも大きくなって、自分の進んできた道を振り返ることもあるだろう。その時に、彼はどう思うだろう。父を理解する事が出来るだろうか?


これから、Kくんには今までと違う生活が待っている。
でも、彼なら、きっと母を助け励まし、弟、妹を引っ張っていける兄になると信じている。

頑張らなくて良い、無理なんてしなくて良い。
Kくんは今のKくんのままで、このまま、ゴールマウスでチームの守護神の役を果たしていた時の様に、全ての事に真正面から立ち向かって、一生懸命にやっていって欲しいと思う。

きっと、君ならそれができると信じている。
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by webnest | 2007-08-30 22:58 | 中学生
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